第16巻

ルビーの持つ鐘は、魔法剣ベル・ホーリーだった。
魔力の持つルビーは、修行でも使えなかった魔法で、光に紛れてハルと自分を転送したのだ。
着いた先は、蒼天四戦士、ダルメシアンのところであった。

一方ムジカは探し物である「シルバーレイ」が鬼神の海底基地リバーサリーにあることを突き止める。
そこでは既にDCが占領を開始して戦闘中であり、オラシオンセイスのレイナと会う。
彼女もまたシルバーレイを探していたが、2人はこの基地そのものがそうだと知った。
レイナとムジカは当面の利益が一致したため、共にこれを盗んだ鬼神と戦うことに決まった。

鬼神は、これを機会とハルとドリューを共々消すためにシルバーレイを発動させた。
シルバーレイは、周囲の大陸ひとつを消滅させる威力のある兵器だったのだ。
鬼神を倒したムジカ達は、シルバーレイを壊す唯一の手段「絆の銀」を使うが、コントロールのために核のそばで使わなければならない。
それは大爆発に巻き込まれて死ぬことを意味していた。
レイナはムジカを叩き落し、単独でコントロールするため残った。
発動のため、力の解放を求められたムジカは、葛藤と戦った。絆とは何なのか。
レイナは、シルバーレイと共に散った。

第17巻

プルー達に救出されたエリー、戻ってきたレット、ムジカ、そして応急処置を終えたハル。
全員集合し、ドリューと対峙した。

闇を砕く太陽の剣、ミリオンサンズを発動したハル。
十分な力がなかったため一度は失敗したが、仲間達の命を懸けたバックアップにより、打ち込むことに成功した。
その代償は・・・・・

第18巻

ハルはルビーに、3代目レイブマスターの名前を残した。
しかし、消滅したと思われていたハルは光につつまれていた。
3代目レイヴマスターは、幻で終わった。

未来のRAVEを持つダルメシアンは迷っていた。
平和を愛したリーシャは、命を落としてまでRAVEを作った。
しかし人々は争いを続け、約束した平和も実現しなかった。
RAVEもまた、道具としての兵器に過ぎないのではないか?

それでも戦わなきゃいけない。それが平和への意志。
ハルの熱い想いを信じたダルメシアンは、未来のRAVEを託して昇天した。
残りのRAVEは一つとなった。

そのころDCでは、四天魔王、究極の魔道士シャクマ、最強の独立組織ブルーガーディアンズを次々傘下におさめ、戦力強化を図っていた。
大魔王の器という、ルシアのもとに。

第19巻

移動中、オラシオンセイスのジェガンに襲われるが、撃退する。
しかしDCは、生き延びて変わろうとしたジェガンを殺し、持っていたシンクレアを回収する。
これで、残りのシンクレアはハルが持っているものだけとなった。

ハルを次々に襲う敵、そこには帝国政府軍幹部の姿もあった。
政府が壊滅した今、食い扶持を求めてDCに集まっていたのだ。
諸悪の根源はダークブリングではなく、人々の心。
その現実をハルに突きつけた。

続々到着する増援部隊に加え、ディープスノーまで姿を現した。
ハルはミリオンサンズを発動、その光に紛れて逃走を図る。
そこで会ったのは、シュダだった。
この場をシュダに託し、ハルは自分を待っているという人物の元へ走った。

第20巻

ハルを助けたシュダ。彼には、ハルの父ゲイルとの約束に、命を賭ける覚悟をしていた。
一方、ディープスノーはキングを(育ての)親として忠誠を誓っており、因縁の激突となった。

ハルは、星跡の洞窟に到着し、自分を待っていたエバーマリーと会う。
ここは昔、星の記憶があった場所で、エバーマリーはハルの父ゲイルの育ての親だった。
全ての記憶を映像化できるこの場所で、一行は各自の記憶を再確認する。
同時に、星跡はDCが世界征服に向けて遂に侵略行為を開始したことを示した。
略奪、誘拐、大量殺戮、無抵抗の人間の虐殺の生々しい映像・・・・・・・・
血飛沫を上げて重なる死体の上で気勢を上げる人間の姿に、ハル達は大ショックを受ける。

どうすれば平和は訪れるのか?帝国政府は人心を掌握することができなかったし、DCもできるはずもない。
ハルは、違うやり方で世界を一つにする、そのために星の記憶へ行くと誓った。
星の記憶は時空を超越した世界、いくつもの時間と空間が集まる星の命、そこでは時空を操作できるという。

エバーマリーいわく、ハルの父ゲイルは30年前、エリーを探すと言ってここを出たという。
エリーはますます訳がわからず、決心のつかなかった自分の記憶を星跡に写すことにした。
しかしその時、ルシアが全てを吹き飛ばした。

ルシアはエリーを連れ去ろうとする。
以前の因縁があるハルは、ムジカが持ってきた剣を受け取り、サシの勝負を周囲に言い渡す。
ハルはテンコマンドメンツ第九の剣「サクリファー」を発動し優位に立つが、それは自身の感情を蝕んでいた・・・・





























































































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